マシン、ネットワーク、ドメイン、システムなどの環境設計
企画、設計から必要なスペックを把握する為のどのようなスキルが必要かをまとめています。
環境設計フロー
まずは何をどのように決めればよいのかを明確化します。下記の順で検討してくと、後戻りすることが少なくなり素早く設計できます。
- ドメイン
- ネットワーク帯域(トラフィック予想)
- サーバーの速度
- データ保全
- システム機能
- 業務との関わり
- 運用コスト・手間
企画時の確認事項
セキュリティに関する部分はシステム部の方が強いですが、業務に関するする部分はマーケティング部の方が強いなど、社内でサーバー設計、ネットワーク設計全ての要素に関わる部分に強い人は通常はいません。その為、システム部任せにするのではなく、確認すべき項目に関しては企画側から上げる必要があります。
ステップアップ方式
トラフィックの予想が難しい場合は、徐々にスペックを上げているステップアップ方式でサーバーやネットワーク変更していくという方法が有効です。最初はレンタルサーバーで、トラフィックが増加したら専用サーバーなど一般的な進め方ですが、何を基準に変更するかまでは決めずに行うことが多いと思います。基準値を決めておきましょう。
サーバースペック
サーバースペックは主にプログラムの有無により決まります。システムエンジニアにあらかじめ想定トラフィック数と必要サーバースペックを出してもらい、いきなりサーバーを切り替えるのではなく、どれぐらいのしきい値を超えたら検討するかも決めておくと確実です。
ネットワークスペック
ネットワークスペックは非常に変更判断が難しいものです。速度は遅くても表示できているという状態でどこまでを許容範囲とするか、サーバーのトラフィックレポート上では表れない部分も多々ありますので、どのように定点観測すべきかを決めておくのかいいでしょう。
ドメイン
最近は1社で複数ドメインを持っていたり、自前のサーバーの場合はサブドメインをつくり、サービス毎に違うサイトとしての働きをさせるなど複数ドメインを持つのが当たり前になってきています。その分ドメインの維持に伴う作業もあるため、誰が管理していて、いつ更新なのかを明確にしておく必要があります。
システム仕様
何らかのシステムをサイト内に入れる場合は、その仕様をきちんとドキュメント化しておきましょう。データの保管場所、バックアップ、障害時の連絡先とお詫びのページの掲載フローなど、あらかじめ決めておくことは運用手順書に残しておきましょう。
成果物・制作資料・レポート・ドキュメント
- スペック表