同義語・類義語をとことん探す
公開日:2003-06-25
著者:齋藤伸也
同義語は、発音や表記が違っても意味の同じ言葉。 類義語は、発音や表記が違っても意味の似かよった言葉。 となることはご存じかと思います。これが何に役立つかと言いますと、ホーム ページにとってものすごく重要なことなのです。 ・自社は「自動車」を売っていると思っているのに、ユーザーは「車」を買い たいと思っていたら・・・ ・自社は「損保」の会社だと思っているのに、ユーザーは「損害保険」を欲し いと思っていたら・・・ ・自社は「ベースボールグッズ」を作る会社だと思っているのに、ユーザーは 「野球道具」を欲しいと思っていたら・・・ 会社の思惑とは別に、ユーザーとうまく意思疎通できない(→検索されない) ホームページになりかねません。これはほんの一例ですが、売り手となる会社 ではあたり前になっている言葉が、ユーザーにとっては一般的でない場合がよ くあります。これでは、今はやりのSEO(検索エンジン最適化)を施したところで、 自己満足のに陥ってしまう可能性だってあります。ユーザーが利用しないキー ワードで是が非でも検索結果で1位になるより、ユーザーが利用するキーワード で10位の方が効果的だということはよくあるのです。 こんなユーザーとのすれ違いを防ぐためにも、同義語・類義語に関する調査は 避けては通れません。SEO(検索エンジン最適化)に限らず、ユーザーが利用して いる言葉で書かれていれば、より読みやすいコンテンツになることに違いあり ませんからね。 自分で同義語・類義語がないか考えてみる。人に聞いてみる。同業他社さんの ホームページを見てみる。関連書籍を読んでみる。辞書で調べる。などなど様 々な方法が思い浮かびます。お薦めとしては ネットで調べるなら「シソーラス(類語)検索」by 言語工学研究所 http://www.gengokk.co.jp/thesaurus/ PCで調べるソフトでは「デジタル類語辞典2003シソーラス」by ジャングル http://www.junglejapan.com/ruigo/ などがあります。もちろん、一般的な言葉でなければなかなかうまくいかない こともありますので、関係メンバーでブレーンストーミングをしたり、日頃か ら言葉に関する感度を高めておくことが重要であることには変わりありません。 「この言いまわしでホントに良いか?」自問自答です。